生産技術/鋳造部門 FOUNDRY
鋳造は古来の技術であり、長年品質や生産性の向上のために多くの先人がその技術を磨いてきました。ここではそんな鋳造に関わる数々の“ワザ”を紹介します。
-
工程設計
お客様からいただいた製品図面から、鋳造における製造方法〈鋳物方案(いものほうあん)〉を決定します。複雑な製品は3Dのシミュレーションで最適な方法を考えます。
今後の製品の品質を左右する重要な工程です。
複雑な鋳造の作業をシミュレーションし未来の品質を予見する。これが工程設計の“ワザ”です。 -
鋳造方案・木型(きがた)製作
鋳造は作りたい製品形状の空洞に溶けた金属〈溶湯(ようとう)〉を流し込むことで製品を作ります。
製氷機で氷を作るイメージをしてみてください。製氷機の形を変えると様々な形の氷ができます。
鋳造では製氷機が砂型で、水が溶湯になります。同じ鋳物を何個も作るためには同じ数の砂型が必要です。砂型を作るための原型となるのが木型で、木型製作は鋳物屋のノウハウの塊です。
製品形状を決定づける重要な“ワザ”がたくさん詰まっています。 -
鋳型造型
先ほどの例えで製氷機にあたる砂型を作る工程です。砂に接着剤のような樹脂を混ぜて、固まる前に型どりをしていきます。単純な製品の形にするのではなく、品質を確保するためにたくさんの工夫があります。これを発想できるのも職人の“ワザ”の一つです。
-
溶解
金属を決められた成分になるように混ぜ合わせ、溶かす工程です。銅合金やアルミニウム合金には膨大な数の調合レシピがあり、それぞれお客様指定の特性に合わせて混ぜ合わせます。溶湯の品質は製品の出来に直結する大事な要素です。たくさんのレシピを覚えて不純物のない溶湯を作ることが、この部門の“ワザ”です。
-
鋳込み
型が思い通りに完成してホッとするのもつかの間、一番難しい工程がこの鋳込みです。溶けた金属を型に流し込むこのひと時に職人は五感全てを研ぎ澄まし命を吹き込みます。製品の形状や大きさ、材料の種類によってそれぞれ固有の鋳込みのノウハウがあります。
速く!・静かに!という矛盾する二つを成し遂げることがここでの“ワザ”です。
生産技術/機械部門 MACHINE INDUSTRY
優れた設備と、合理的な生産ラインによって、多品種・少量で、最高品質の製品を生み出します。
機械加工
完成した鋳物はそのままでは製品としては使えません。お客様にいただいた図面通りに平面加工や穴あけ、ねじ切りなどの加工をするのがこの工程です。特に大型品や、精密な部品の加工は高い技術と経験が必要です。失敗が許されないこの工程で、確実な製品を生み出すことがここでの“ワザ”です。
品質管理部門 QUALITY CONTROL
物の品質管理や判定を行う部門です。
当社は年間100社以上のお客様から仕事をいただいています。
お客様それぞれの多様な要望に的確に応えることがこの部門の“ワザ”です。
お客様から見た会社の評価を左右する重要な工程です。
事務系部門
(営業、資材、技術、総務)
ADMINISTRATION
縁の下の力持ち!職人が安心して仕事に専念できるように様々な仕事をしています。
会社の業績を支える営業部門、必要な材料を調達する資材部門、従業員の働き方と生活をサポートする総務部門など、それぞれの部門がその責任を果たすことで会社は円滑に回っています。